TOTEC SPONSOR PRESS

トーテックグループは、快適な社会づくりへの貢献の1つとして、
各種協賛活動を行っています。
このサイトではその協賛活動の模様を御紹介します。

2025.08.27

信州Re:N with TOTEC
信州Re:N with TOTEC 鈴鹿8耐レポート

スポーツ 大会報告
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トーテックグループがメインスポンサーを務めるバイクチーム「信州Re:N with TOTEC」が、2025年8月1日(金)~3日(日)に開催された、「2025 FIM世界耐久選手権 "コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会」(以下、鈴鹿8耐)に参戦しましたので、その取材に行ってまいりました🏍


はじめに

📍鈴鹿8耐基本情報

日程    :2025年8月1日(金)~3日(日)
レース時間 :11:30~19:30 ( 8時間 )
会場    :鈴鹿サーキット
チーム名  :信州Re:N with TOTEC
出走ライダー:東村 伊佐三 / 中村 修一郎 / 中島 陽向 / 選手
出場クラス :EWCクラス
出場チーム数:全55チーム
ゼッケン  :#45
予選順位  :27位
目標順位  :15位

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左:中島陽向選手 中:中村修一郎選手 右:東村伊佐三選手

💡鈴鹿8耐とは…

「鈴鹿8耐」は、三重県・鈴鹿サーキットで毎年夏に開催されているオートバイの耐久レースです。
1台のバイクを2〜3人のライダーが交代で運転し、8時間で何周できるかを競います。

💡完走の条件について…

下記3つを全て満たすことで、完走となります。

<完走の条件>
1. レース終了時刻(8時間経過)に、マシンがコース上を走行しており、チェッカーフラッグを受けること
2. トップチームの周回数の75%以上を走行していること
3. レース終了時点でマシンが走行可能な状態であること

💡出場クラスについて…

鈴鹿8耐では、下記2つのクラスに分かれており、主に車両の改造範囲が異なります。

■EWCクラス

EWCクラスは、FIM世界耐久選手権(EWC)の最上位カテゴリーとなっており、このクラスでは、市販のスーパースポーツバイクをベースに、サスペンションやブレーキ、電装系など広範囲にわたる改造が認められています。
HondaやYAMAHAなどのワークスチームをはじめ、世界中のトップチームが参戦し、技術・体力・戦略のすべてが試される、まさに耐久レースの頂点といえるカテゴリーとなっており、昨年に続き今年も信州Re:N with TOTECはこのEWCクラスで参戦しています。

■SSTクラス

SSTクラスは、鈴鹿8耐における市販車ベースの耐久レースカテゴリーで、EWCクラスよりも改造範囲が厳しく制限されています。
このクラスで使用するバイクは市販状態に近く、フロントフォークは本体をそのまま使用しなければならないなど、クイックリリース機構も禁止されています。また、エンジン、インジェクション、ECU(エンジン制御装置)もほぼノーマル状態でなければならないという厳格なルールがあります。
そのため、マシンの性能差よりも、ライダーの技術やチームの工夫が勝敗を左右すると同時に、参戦コストもEWCクラスに比べて抑えられるため、プライベートチームや地方の有力チームが多く参加していますが、全日本選手権に出場するような実力派チームも含まれています。

レースレポート

■8耐決勝直前

昨年(2024年)の8耐では見事完走し、総合24位、更にシード権を獲得した「信州Re:N with TOTEC」(以下、信州連)。
8耐決勝当日、信州連代表の吉井監督にチームの仕上がりを伺うと、「チームは十分に仕上がっており、ライダー含む全員が、着実に成長を遂げている」「このまま今年は15位での完走を目指す」と回答がありました。

レース直前のピット内。当然、チームスタッフは慌ただしく、ライダーは集中していましたが、明らかに昨年よりもピット内の雰囲気が明るい。そこには間違いなく緊張もあったと思いますが、表情も自然で笑顔が多く、今までとは「緊張の質」が違うと感じました。

この昨年との違いは、スポンサー含むファンの皆様も感じていたようで、チームへの感情が「応援」から「期待」に変わっていたのではないかと思います。

吉井監督の「15位」という言葉に対し、私は「かなり攻めている目標だ」と感じていましたが、大会直前のチームを見て、15位という数字が不思議と「現実的な目標」に感じました。

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■開幕~前半

最初のライダーは中島選手で27位からのスタート。開幕早々から他のチームが立て続けに転倒しましたが、順位は上がらず、12時には35位に。

12時20分頃、中島選手から中村選手に交代。他のチームも続々ピットインし、昨年の総合順位と同じ、24位まで順位を上げました。

13時20分頃、中村選手から中島選手に再度交代。着実に順位を上げ、14時には21位にまで浮上。その後、中島選手から東村選手に交代。

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順位をキープしながら周回を重ね、時刻は14時30分過ぎ。
なんと東村選手が転倒。ピット内は騒然としたものの、身体もバイクも無事で、そのまま何事も無かったように即刻戦線に復帰。大きな影響も無く、交代予定時刻の15時10分頃、東村選手から中村選手にバトンタッチ。

8時間の折り返しとなる15時30分まで、変わらず21位をキープしました。

■後半

15時30分時点で55チーム中、4チームがリタイア。信州連は着々と順位を上げ、16時には17位まで浮上。16時10分頃、中村選手から中島選手に交代し、堅調に順位をキープ。その後17時10分頃に再度中島選手から中村選手に交代しました。

17時35分頃、1台クラッシュが発生しセーフティカーが出動。18時10分頃、中村選手から中島選手に交代。18時30分頃、ついに信州連は目標迫る16位に。その後、再度セーフティカーが出動したものの、順位を保ったまま18時50分頃に中島選手から中村選手に交代。

いよいよ8耐終了まで残り30分。
15位完走という目標と、シード権の獲得は目前に迫ります。

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■後半~結果

19時20分頃にはピット内に多くの人が駆けつけ、チェッカーフラッグを受ける瞬間を心待ちにしていました。

しかし、8耐終了まで残り1分を過ぎた頃、突然のピットイン。チェッカーフラッグはまだ出ておらず、その場にいた全員が状況を把握できない中、到着したバイクの方に目を向けるとマフラーから白煙が

信州連のメカニック達が駆けつけましたが、その後すぐにチェッカーフラッグが出てしまいました。直前まで16位でしたが、最終リザルトでは残念ながら信州連は未完走の43位となってしまいました。
※周回数は足りていますが、チェッカーフラッグ前にバイクが走行不可能となり、走行不可能のままチェッカーフラッグが出されたため、未完走扱いとなりました

<YouTubeトーテック公式採用チャンネル>
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残念ながら、今回は完走できませんでした。
しかし、積み重ねてきたものが無くなったわけではありません。

信州連はモータースポーツと社会貢献活動を通じて、信州地方やモータースポーツの活性化を目的として活動しています。 以前より、レース活動はもちろんのこと、交通安全啓蒙活動やチャリティー活動など、様々な社会貢献活動を積み重ねてきました。
その結果、今回「Le Mans Suzuka Positive Award」という賞を受賞いたしました。

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この賞は、「"歴史と伝統"を後世に残す持続可能な社会の構築」を目的として設置された賞で、各出場チームのサステナビリティの取り組みを数値化し、その中から最もポジティブな影響を与えたチームを表彰します。

※評価基準:環境 / 循環経済 / チャリティー / 社会活動
※公式サイトでの解説:Le Mans Suzuka Positive Award|鈴鹿サーキット

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取材後記

一言で表現すると、信州連の確かな実力を感じられた8耐だったと思います。

16位でゴール目前だっただけに、とても残念と感じると同時に、悔しくもありましたが、それ以上に安心感のようなものを覚えました。
トーテックグループとして3年前に信州連への協賛が始まって以来、本協賛の担当としてずっと近くで信州連を見てきましたが、この短期間でチーム力も技術力も格段に上がって、ここまで戦えるチームになったと思うと、なんだか少しだけ嬉しい気持ちになりました。

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もう、「完走」だけでは無く、「その先」を狙えるフェーズであることは、今回の8耐で証明されたと個人的には思っているので、折れずにこれからも突き進んで欲しいと思いました。
※信州連は折れるタイプじゃないと思いますが…(笑)

これからも期待してます!

応援してくださった皆様、ありがとうございました!


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