TOTEC BENEFIT PRESS トーテックグループの福利厚生に関する活動報告

TOTEC BENEFIT PRESS

ACTIVITIES REPORT

活動報告

REPORT

2025.08.29

福利厚生制度利用
スーパーフォーミュラ観戦報告:富士スピードウェイ

リフレッシュ
バイク 東海地区
20250829

SUMMARY :

トーテックグループの福利厚生制度のひとつに『全日本スーパーフォーミュラ選手権 観戦券の配布(希望者内で抽選)』があります。
チケット当選者のみなさんからの観戦レポート・コメントを集めてご紹介します。

OUTLINE :

概要

  • イベント2025年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第7戦
  • 開催日2025年7月20日(日)
  • 開催場所富士スピードウェイ(静岡県)

COMMENTARY :

観戦チケット当選者のレポートより

2025年7月20日、富士スピードウェイは真夏の太陽とエンジンの咆哮に包まれ、全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦が開催されました。標高の高い富士の空気は澄み渡り、グランドスタンドには熱心なファンが詰めかけ、まるでサーキット全体が一つの巨大な鼓動を打っているかのような熱気に包まれていました。
国歌独唱は、元モーニング娘。の鞘師里保さん。ホームストレート上で伸びやかな声で堂々と歌い上げました。
パートナーラウンジには近藤真彦会長が登場し、熱戦を誓いました。

予選:ポールポジション争奪戦、火花散るアタック合戦 予選では、坪井翔選手(VANTELIN TEAM TOM'S)が圧巻のアタックでポールポジションを獲得。
その背後には、太田格之進選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、佐藤蓮選手(PONOS NAKAJIMA RACING)が続きました。
注目のTEAM MUGENの岩佐歩夢選手は5番手、野尻智紀選手は12番手からのスタートとなりましたが、両者ともに決勝での巻き返しを誓う表情が印象的でした。

決勝:ドラマとバトルが交錯する41周の激闘 午後の決勝レースは、まさに“肉弾戦”と呼ぶにふさわしい展開。
スタート直後から各車が激しくポジションを争い、富士の名物である第1コーナーではタイヤスモークが舞い上がりました。
41周にわたる戦略と技術のぶつかり合い。スタート直後から、トップ争いは太田格之進選手、坪井翔選手、岩佐歩夢選手の三者による緊迫の展開となりました。

【 スタート直後:混戦の第1コーナー 】 ホールショットを奪ったのは太田選手。ターン1で坪井選手をアウトからかわし、トップに浮上。
後方では岩佐選手が冷静なスタートを決め、1周目終了時点で4番手に浮上。野尻選手も2台を交わし、10番手にポジションアップ。

【 中盤戦:ピット戦略とオーバーテイクの応酬 】 10周目を過ぎたあたりから、各車がタイヤ交換に向けて動き出します。
ここからが、富士スピードウェイの真骨頂。ピット戦略とターンごとの駆け引きが交錯する中盤戦の幕開けです。

【 岩佐選手、ターン10で仕掛ける“勝負の一手” 】 TEAM MUGENの岩佐選手は14周目にピットイン。ピット作業は完璧。
アウトラップで前を走る佐藤蓮選手に迫り、ターン10(ダンロップコーナー)でOTSを使用。
イン側から鋭く飛び込み、鮮やかにパス。富士の中盤セクションでのこの一手が、レースの流れを大きく変えました。

【 岩佐選手 vs 坪井選手、ターン10〜300Rで火花散る攻防 】 その後、岩佐選手は坪井選手との直接対決に突入。岩佐選手はアンダーカットを狙って早めのピットインを敢行。アウトラップで坪井選手の背後に迫り、再びターン10でOTSを使用してインを突く。一瞬の隙を突いた岩佐選手が前に出ます。しかし坪井選手も黙ってはいません。16周目、富士の名物高速コーナー300Rでスリップストリームを活かし、アウト側から再び岩佐選手を攻略しました。
この両者の激しい1位争いを見て、虎視眈々とチャンスを狙う選手がいました。太田選手です。太田選手はピットインを遅らせ、OTSを温存。冷静に争いを見守りながら、タイヤマネジメントに徹しました。一方、野尻選手は17周目にピットイン。アウトラップで渋滞に巻き込まれ、思うようにペースを上げられず、苦しい展開が続きます。

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岩佐選手と坪井選手 デッドヒート

終盤戦:オーバーテイクの駆け引き ~岩佐選手と坪井選手が使い切り、太田選手が温存からの一撃~ 富士スピードウェイの空気が張り詰める中、レースは27周目に突入。
ここで、静かに牙を研いでいた男が動きました。太田選手です。序盤からOTSを温存し続けていた太田選手は、ターン3〜ターン6の加速区間で連続使用。岩佐選手を攻略し、27周目に首位へと躍り出ます。
この一手は、まさに“戦略の勝利”。太田選手はその後も冷静にレースを運び、トップを維持し続けます。

【 28〜29周目:岩佐選手、坪井選手に一時抜かれる 】 太田選手の逆転により、岩佐選手は2番手に後退。さらに29周目、岩佐選手は坪井選手にターン1でインを突かれ、3番手に後退。この時点で岩佐・坪井選手ともにOTSの残量は少なく、限界ギリギリの攻防が続きます。
富士の名物コーナーであるターン1とターン10を舞台に、両者はサイド・バイ・サイドで火花を散らします。観客席は歓声に包まれ、スタンドの熱気は最高潮に達しました。

【 30周目:岩佐選手、ターン10で再逆転! 】 岩佐選手は諦めません。30周目、300Rからターン10にかけてスリップストリームを活かし、最後のOTSを使用。イン側から鋭く飛び込み、見事なブレーキングで坪井選手を攻略。再び2番手に浮上。
この一手は、岩佐選手の執念と技術が融合した“魂のオーバーテイク”でした。坪井選手も富士での経験を活かし、ターン1で再びブレーキング勝負を仕掛けますが、岩佐選手が巧みにブロック。両者はこの時点で、OTSをほぼ使い切りました。

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太田格之進選手圧巻優勝!愛車の上で拳を上げる

【 戦略の勝利、技術の証明 】 この終盤戦は、ただのスピード勝負ではありませんでした。OTSという“限られた資源”をどう使うか。その戦略が勝敗を分けました。
岩佐選手と坪井選手は、攻めの姿勢で早めに使い切り、バトルを制しましたが、最後の一手が残せませんでした。
一方、太田選手は、冷静に温存し、必要な場面で最大限の効果を発揮。まさに“頭脳と技術の融合”といえました。

【 31〜41周目:太田選手、温存の力で突き放す 】 岩佐選手は太田選手に1秒以内まで接近。ターン1、ターン10、そして最終コーナーで何度も仕掛けますが、OTSを使い切った岩佐選手には、もう“加速の武器”が残されていませんでした。
一方の太田選手は、残りのOTSをラスト5周で連続使用。ターン3〜ターン6、そして300Rから最終コーナーにかけて、加速力で岩佐選手を突き放します。
ラスト2周ではファステストラップを記録し、0.7秒差でトップチェッカーを受けました。

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上位3名 左から岩佐選手(2位)、太田選手(1位)、坪井選手(3位)

【 TEAM MUGENの絆と進化 】 TEAM MUGENは今大会で108ポイントに到達し、チームランキング2位を堅持。岩佐選手と野尻選手のコンビは、互いにリスペクトし合いながらも、切磋琢磨することでチーム全体のパフォーマンスを引き上げています。
特に岩佐選手の走りには、前戦オートポリスでの悔しさを糧にした強い意志が感じられました。

【 サーキットの鼓動と共に 】 富士スピードウェイの観客席では、TEAM MUGENの応援フラッグが風にたなびき、JRP協賛企業のブースも賑わいを見せていました。エンジン音、歓声、そしてチェッカーフラッグが振られる瞬間の静寂と爆発的な歓喜。それらすべてが、モータースポーツの魅力を凝縮していました。
次戦はSUGO(宮城県)。TEAM MUGENのさらなる飛躍に期待が高まります。岩佐選手の初優勝は目前か? 12位と爪痕を残せなかった、野尻選手の逆襲はあるのか? 熱き戦いは、まだ終わりません。
(編集後記:8月9日~10日のSUGO大会では、岩佐選手が初優勝を飾りました!)

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岩佐選手
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野尻選手

女性限定フォーミュラレース「KYOJO CUP」も観戦 富士スピードウェイでは、スーパーフォーミュラに加えて、女性限定のフォーミュラカーレース「KYOJO CUP」第2戦が開催されていました。
女性レーサーと聞くと、鋭い眼光と気合のアスリートを連想しがちですが、ピットウォークで会ったレーサーたちは、皆さん穏やかで優しげな印象でした。

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「KYOJO CUP」第2戦の優勝は翁長実希選手(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN)、2位は斎藤愛未選手(Kids com KDDP)となりました。
前日の7月19日に開催されたスーパーフォーミュラ第6戦では、斎藤選手の夫である坪井翔選手がポール・トゥ・ウィン(予選でポールポジション1位を獲得し、そのまま決勝レースでも優勝)を飾っていたことから、夫婦揃って表彰台に立つという歴史的快挙が達成されました。
パルクフェルメ(レース後、車両が技術検査のために保管されるエリア)で斎藤選手のもとに駆け寄った坪井選手は、涙ながらに勝利を祝福。サーキット全体が温かい拍手に包まれました。

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スーパーフォーミュラと合わせ、女性のKYOJO CUPも注目度アップです!

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翁長選手(青)と猛追する斎藤選手(ピンク)
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翁長実希選手